住宅ローン金利について

注文住宅や新築の購入時には、住宅ローンを組むことになりますが、多くの場合、不動産会社にすすめられた金融機関で住宅ローンを組んでいるようです。住宅ローンの金利は、どこの金融機関でもかなり安くなっています。2016年9月現在では、金利1.0%~3.0%程度が相場になっているようです。年0.5%というとても低い金利を設定しているところもあります。

どこの金融機関で借りても安いというイメージがあるため、住宅ローンを借りるときには金融機関をしっかりと比較をしない人もいるようです。しかし、平均すると3200万円程度のお金を借りるローンであり、返済期間も最大で35年になる長期のローンでもあります。たった1%の金利の差があるだけで、500万円以上も利息が増えることもあります。しっかりと金融機関を比較していなかったせいで、数百万円も損をしてしまう可能性があることになります。もちろん、不動産会社にすすめられた金融機関の住宅ローンにもメリットはあるので、それが悪いというわけではありません。

クレジットカードの15%というような高い金利に慣れてしまっている人は、金利が年2.0%と聞いた時点で、「そこで借りたい」「早くしないと他の人にとられてしまうかもしれない」などと思ってしまう傾向があります。しかし、冷静になって住宅ローンを比較してみると、年1.0%前後の金利を設定している金融機関もたくさんあります。相場は知っておきましょう。

変動金利か固定金利かという選択も重要です。金利がこのまま低い水準を保っているならば、変動金利で借りていたほうが得をします。しかし、過去には金利が5.0%を超えていた時期もあります。将来金利が上昇するリスクを回避するならば、固定金利を選んだほうがよいかもしれません。20年以下の短い期間で返済をしてしまえるなら変動金利、35年で借りるなら固定金利がよいといったような一定の目安はあるものの、ケースバイケースであり、一概には言えません。35年間ずっと金利が低いままになる可能性もあるので、長期のローンを組むなら固定金利がよいという意見は、必ずしも正解であるとは限りません。結局のところ、どちらの金利タイプを選んでおいたほうが得をするのかは、結果が出てみないとだれにも分からない問題です。変動金利を選んでいても、金利動向をしっかりとチェックして、金利が上昇しそうならば借り換えをするといったような対策をとれるなら、それほどリスクはないと言われています。